当クリニックでは、避妊や月経日移動のためのピル処方を行っていますので、お気軽にご相談ください。
ピル(低用量ピル・OC)
ピルについて
女性自身が自分の意志で避妊できる方法がピルです。きちんと服用していれば避妊効果は高く、もっとも避妊効果の高い方法の一つとされます。ピルは自分の排卵を抑制することで避妊します。
多くの方々には、避妊のためのお薬として知られていますが、生理痛や過多月経の改善、月経前緊張症の改善、ニキビの改善、子宮や卵巣がんの発症の予防等に効果があります。これらの改善や予防を望まれるという方もお気軽にご相談ください。ピルを服用することで将来の妊娠に悪影響を及ぼすことはありません。
服用をするにあたって
服用をするにあたっては、服用禁忌(服用してはいけない条件)に触れていないかどうか、よく考慮しながら、慎重に行います。また、副作用として太るのではないかと心配される方もいるかもしれませんが、太ったりすることはありません。
ただ、ピルを服用していると、血栓症が起こることがあります。血栓症とは、血管内に生じた血液のかたまり(血栓)が突然、血管に詰まる疾患です。症状としては、ふくらはぎの痛みやむくみなどが出ます。このような場合は、速やかに服用を止める必要があります。
そのほかにも心配な点があるという方は、診察の際になんでも構いませんので気になることをご相談ください。多くの場合服用することは可能ですが、体の状態によっては処方を差し控えることもあります。
緊急避妊
緊急避妊とは
避妊をしないでセックスをしてしまった場合や、避妊具(コンドーム)が破けるなど、避妊に失敗したとき、妊娠を防止する方法です。当クリニックでは、「アフターピル(緊急避妊薬)」と呼ばれる避妊薬の服用による緊急処置を行っています。なお、緊急避妊には2種類の方法(ヤッペ法、ノルレボ法)がありますが、どちらも対応しております。
ヤッペ法について
ヤッペ法では、性交後72時間以内に、12時間ごとに計2回内服します。ノルレボ法と比べると安価ではあります。しかし吐き気などの副作用が出やすく、さらに避妊率もノルレボ法に比べると低く、約60%といった点がデメリットです。
ノルレボ法について
性交後72時間以内に、薬を一回内服する必要があります。ヤッペ法と比べると吐き気は起きにくく、避妊率は85%ほどと言われています。薬代がヤッペ法より高くなります。
効果について
アフターピルは、妊娠を防止するとは言っても、100%というわけにはいきません。アフターピルが本当に効いたかどうかは、服用後すぐにはわかりません。数日ないし数週間後に月経が来て、初めて効果があったかどうかがわかるようになります。
もし、予定月経が1週間以上遅れたり、心配なことが出てきたりしましたら、早めにご相談ください。
月経移動
月経移動とは
旅行やイベント(スポーツ、結婚式など)の際、生理中でお困りになった経験はありませんか? 当クリニックでは、このように何らかの特別な予定が入り、その日はどうしても生理を避けたいという方にピルを飲むことで生理の予定日を移動させるといった手法も行っています。
生理の移動には2種類(生理を早める方法と生理を遅らせる方法)あります。どちらの方法にもホルモン剤を使用します。早めたい場合もしくは、遅らせる場合の対処法は以下の通りです。
生理を早めたい場合
ずらしたい生理の直前の生理開始から5日目ごろまでに来院してください。
生理を遅らせる場合
生理開始の2週間前までに来院してください。ただし、生理を遅らせる場合は3週間以上ずらすことは困難です。この方法は排卵後に妊娠をしていないことが前提となりますのでご注意ください。